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2025年4月19日
患者さん:佐藤先生、こんにちは!先日、初めて医療脱毛を受けたんですが、その後、お肌に小さな赤いぶつぶつができてしまって…これって大丈夫でしょうか?
佐藤先生:こんにちは!ご心配なのは当然ですね。その赤いぶつぶつは「毛嚢炎(もうのうえん)」という症状かもしれませんね。脱毛後によく見られる症状の一つなんですよ。
患者さん:毛嚢炎…難しい名前ですね。これって何ですか?
佐藤先生:簡単に言うと、毛が生える穴(毛穴)に起きる小さな炎症のことです。ちょうど家の玄関に例えると、通常はドアがしっかり閉まっていて外からバイキンが入れないのですが、脱毛でほんの少しだけドアが開いてしまい、そこからバイキンが入ってきて炎症を起こすんです。
患者さん:なるほど!でも、なぜ脱毛するとそうなるんですか?
佐藤先生:医療脱毛では、毛を無くすために光やレーザーを使います。この光が熱に変わってお肌に影響を与えるんです。お肌には「バリア」という守る機能があるのですが、脱毛後は一時的にこのバリアが弱くなりやすいんです。そこに細菌の一種が入り込んだり、汗や摩擦が加わったりして、小さな炎症ができてしまうんです。
患者さん:え!細菌ですか?怖いですね。
佐藤先生:心配しないでください。実は、私たちの皮膚には常に様々な細菌やカビの仲間が住んでいて、通常は全く問題ないんです。それどころか、お肌を守る役割も果たしています。でも、バランスが崩れると炎症を起こすことがあるんですよ。
患者さん:どうやったら治りますか?痛くはないけど、見た目が気になります。
佐藤先生:多くの場合は、適切なケアをすれば1〜2週間程度で自然に治りますよ。まずは、お肌を清潔に保つことが大切です。優しい石鹸で軽く洗って、しっかり流しましょう。でも、ゴシゴシこするのはNGです。
患者さん:わかりました。他に気をつけることはありますか?
佐藤先生:はい、いくつかあります。まず、潤いを保つために、刺激の少ない保湿剤を使いましょう。そして、赤いぶつぶつを掻いたり、つぶしたりしないでください。かゆみがある場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤を軽く当てると和らぎますよ。
患者さん:ふむふむ。あと、お風呂はどうしたらいいですか?
佐藤先生:熱いお風呂は避けて、ぬるめのシャワーがおすすめです。また、赤いぶつぶつがある間は、汗をたくさんかく運動やサウナは控えめにしましょう。そして、キツい下着や服は避けて、ゆったりした綿素材の服がいいですね。
患者さん:なるほど!でも、どんな場合に病院に行った方がいいんですか?
佐藤先生:良い質問です。次のような場合は、私たちに相談してくださいね。
患者さん:わかりました!次回の脱毛予約はどうしたらいいですか?延期した方がいいでしょうか?
佐藤先生:軽い症状で治りかけているなら、予定通り受けても大丈夫なことが多いです。でも、まだ赤いぶつぶつが残っている部分は避けた方が安全ですね。
患者さん:次回からこうならないようにする方法はありますか?
佐藤先生:もちろんあります!予防が一番大切です。
患者さん:なるほど!とても参考になりました。やっぱり予防と正しいケアが大切なんですね。
佐藤先生:その通りです。医療脱毛は効果的な方法ですが、お肌への影響もあります。正しい知識を持って、適切なケアをすれば、きれいな肌を保ちながら、効果的に脱毛を続けることができますよ。何か心配なことがあれば、いつでも相談してくださいね。
患者さん:ありがとうございます、佐藤先生!今日教えていただいたことをしっかり守って、お肌を大切にします!
クララ美容皮膚科福岡天神院院長 佐藤翔生
経歴
資格・所属学会