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2025年5月30日
「メイクを落としても自信が持てる素肌になりたい」「年齢を重ねても輝くような肌でいたい」そんな願いを叶える革新的な治療法として、今「肌育治療」が注目を集めています。今回は、多くの方から愛され続けているリジュラン（ポリヌクレオチド）とジュベルック（PDLLA）についてお話をしましょう。
患者さん： 佐藤先生、最近友人から「肌育治療」のことを聞いて、とても興味を持っています。従来の美容治療とは何が違うのでしょうか？
佐藤先生： 素晴らしい質問ですね！従来の治療が「今すぐ見た目を変える」ことに重点を置いていたのに対し、肌育治療は「今すぐの効果実感」に加えて「お肌本来の美しさを引き出す」という両方を実現します。つまり、お肌自身の再生力を高めて、内側から輝くような美しさを育てる治療なんです。
患者さん： それは魅力的ですね！具体的にはどのような治療があるのですか？
佐藤先生： 代表的なものに、リジュランとジュベルックがあります。どちらも「肌を育てる」というコンセプトは同じですが、それぞれ独自の魅力があるんですよ。
患者さん： リジュランって、どのような治療なのでしょうか？
佐藤先生： リジュランは、サケやマスのDNAから抽出した「ポリヌクレオチド」という成分を使用した、とても興味深い治療です。具体的には、分子量50-2,000kDaの長鎖DNAを高度に精製し、タンパク質除去率99%以上という非常に純粋な状態まで精製されています。人間のDNAと構造が似ているため、お肌がまるで自分の成分のように受け入れてくれるんです。
この革新的な治療法は、韓国のPharmaResearch社によって開発されました。同社は1993年に設立された韓国の生命科学企業で、創傷治癒と再生医療分野において20年以上の研究開発実績を持っています。特にポリヌクレオチド技術における世界的なパイオニアとして知られ、医療用創傷治癒材料から美容医療まで幅広い製品を展開している信頼性の高い企業です。CLEVIELの会社でも知られています。
患者さん： どのようにしてお肌が改善されるのですか？
佐藤先生： リジュランの素晴らしいところは、A2A受容体という特別な受容体を刺激することです。これにより線維芽細胞が活性化され、コラーゲンⅠ型・Ⅲ型の産生が促進されます。さらに抗炎症作用や血管新生促進作用もあるため、お肌の総合的な若返りが期待できるんです。
患者さん： 体の中で分解されて無くなるのですか？
佐藤先生： はい、とても安全です。リジュランのポリヌクレオチドは、体内で自然にヌクレオチドや核酸塩基に分解され、最終的には私たちの体の自然な代謝経路を通って処理されます。つまり、体に蓄積されることなく、完全に自然な形で代謝されるのです。
患者さん： 具体的にはどのような変化が期待できるのですか？
佐藤先生： 患者さまからよくお聞きする嬉しい変化をご紹介しますね：
✨ 3つの美肌効果
患者さん： それは素晴らしいですね！治療はどのような感じなのですか？
佐藤先生： 注射時の痛みや腫れはありますが、多くの患者さまが「思っていたより楽だった」とおっしゃいますよ。
佐藤先生： ただし、リジュランには一つだけ重要な注意点があります。魚や魚介類にアレルギーをお持ちの方は残念ながら適応外となります。でも、それ以外の方には本当に素晴らしい治療選択肢です。
患者さん： 魚アレルギーがない場合の安全性はいかがですか？
佐藤先生： 魚アレルギーがない方にとっては、非常に安全性の高い治療です。一時的な赤みや軽い腫れはありますが、数日で落ち着きます。何より、創傷治癒分野で長年の医療使用実績があるので安心してお受けいただけます。
患者さん： ジュベルックはいかがでしょうか？
佐藤先生： ジュベルックは、植物由来の「PDLLA」という成分を使った、まさに科学の結晶といえる治療です。PDLLAは長年医療用縫合糸や医療機器として使われてきた実績があり、米国FDAでも医療材料として安全性が認められています。
ジュベルックの特徴は、20-50μmのPDLLA球状微粒子に、カルボキシメチルセルロース（即時ボリューム）と1%の非架橋ヒアルロン酸（滑らかな注入感）を組み合わせた、とても洗練された配合になっていることです。長期間にわたってお肌のコラーゲン産生を促し、本当の意味での「エイジングケア」を実現します。
このジュベルックは、韓国のVAIM Inc.（バイム）社が開発・製造しています。VAIM社は組織再生製品や美容医療分野の新しいトレンドを開拓するリーダー企業として、バイオエステティック産業において革新的な市場を創造している技術力の高い企業です。特にPDLLA技術において独自の網状構造を持つ微粒子製造技術の特許を取得しており、従来製品の課題を解決した画期的な製品を生み出しています。
✨ 3つの革新ポイント
患者さん： 長期間効果が続くのは嬉しいですね！体の中ではどうなるのですか？
佐藤先生： ジュベルックの微粒子は、8-18ヶ月かけてゆっくりと加水分解されて乳酸になります。この乳酸は私たちの体のエネルギー代謝（TCA回路）に入り、最終的には二酸化炭素と水に分解されて体外に排出されます。つまり、完全に自然な形で体から無くなるので、蓄積の心配がありません。
ジュベルックは最新の科学技術により、革新的な球形で均一な粒子設計を実現しています。この画期的な設計により、従来の材料と比べて格段に安全性が向上し、より快適で安心して受けられる治療となっています。
患者さん： どちらも魅力的ですが、私にはどちらが向いているでしょうか？
佐藤先生： 素晴らしい質問ですね！それぞれの特徴を活かした選び方をご提案します。
患者さん： 併用することは可能ですか？
佐藤先生： はい！実際に多くの患者さまが段階的に組み合わせて、より理想的な結果を得ていらっしゃいます。まずは一つの治療から始めて、お肌の反応を見ながら最適なプランを組み立てていくのがおすすめです。
患者さん： 治療の間隔はどのくらいですか？
佐藤先生： 治療間隔も、それぞれの特徴に合わせて最適化されています。リジュランは月1回のペースで継続していただくことで、お肌の状態を常に良好に保てます。ジュベルックは最初の3ヶ月は月1回のペースで集中的に行い、その後は半年に1回の割合でメンテナンスしていただければ理想的です。
患者さん： どのような年齢の方におすすめですか？
佐藤先生： 実は、肌育治療は20代以上の全ての方におすすめできる治療です。20代では予防的なケアに加えて、今の若い細胞だからこそ得られる驚くほどの再生効果と美肌効果を実感していただけます。30代以上では積極的なエイジングケアとして、それぞれの年代に応じた美肌効果を実感していただけます。早く始めるほど、将来の美しさに大きな差が生まれますよ。
患者さん： 治療の安全性や実績はいかがですか？
佐藤先生： これらの治療は世界の厳格な安全基準をクリアしています。
🌟 確認できた正式承認
患者さん： それなら安心ですね。世界中で使われているということは、それだけ効果と安全性が認められているということですよね。
佐藤先生： まさにその通りです！リジュランは15年以上のアジアでの使用実績があり、これまでに数百万人の方が治療を受けて、多くの方が満足されています。ジュベルックも2022年の発売以来、着実に実績を積み重ねています。どちらも体内で完全に自然分解されるため、長期的な蓄積リスクがないことも大きな安心材料です。
患者さん： 材料が分解されてしまうなら、効果も無くなってしまうのですか？
佐藤先生： それは素晴らしい質問ですね！実は、リジュランやジュベルック自体は分解されて体から無くなりますが、それらを注入したことによる効果は一生ものなんです。なぜなら、これらの治療は皮膚の細胞レベルで若返りを促進し、一度若返った肌は元の状態には戻らないからです。まさに「三歩進んで一歩下がる」という表現がぴったりで、治療により若返った後、自然な老化により少しずつ年を重ねていきますが、治療前の状態まで戻ることはありません。1回も肌育治療をしたことがない方と比べて、1度でも肌育治療を経験された方は必ず肌が若くなっており、それは一生続く財産となります。つまり、治療によって獲得した美しさは、永続的なギフトということなんです。
患者さん： 今後、さらに新しい治療法は登場するのでしょうか？
佐藤先生： はい！実は今、微生物由来のポリヌクレオチドという革新的な成分が研究されています。これは魚アレルギーの方でも安心して受けられる可能性があり、従来のものより効果も高いかもしれません。美容医療の世界は日々進歩していて、とてもワクワクしますね！
クララ美容皮膚科福岡天神院院長 佐藤翔生
経歴
資格・所属学会
