福岡天神院の医療脱毛・美容治療|クララ美容皮膚科 那覇院

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施術例のご紹介

2025年4月20日

ピコスポットレーザー後のケア:キズパワーパッドは使える?

院長の佐藤です。

先日当院でピコスポットシミ取り放題をされた患者さんより「レーザーを当てた部位にマスクが擦れて少し血液などもついてしまうのでキズパワーパッドなどを貼って良いか?」とのお問合せがありました。

結論としては、本来はテープを貼らなくても良いのですが状況などによっては仕方ない場合があります。

ただしその際はドクターへの相談のもと行い、以下の用法をしっかり守った上での使用をお勧めします。

 

キズパワーパッドとは?

キズパワーパッドは「ハイドロコロイドドレッシング」と呼ばれる傷用の保護材です。傷からの分泌液を吸収してゲル状に変化し、傷を湿った状態に保つことで治りを早める効果があります。防水・防菌効果もあり、日常生活の摩擦から肌を守ります。

 

レーザー後のキズパワーパッド:メリット・デメリット

メリット

✓ 肌の回復を早める可能性がある
✓ マスクや衣服の摩擦から肌を守る
✓ ヒリヒリ感などの不快感を軽減
✓ シャワーも入れる防水効果

デメリット

✗ かさぶた形成を妨げる可能性
✗ 不適切な使用で感染リスク
✗ 剥がす時に新しい皮膚も一緒に剥がれる恐れ
✗ 皮膚の状態に合わないと色素沈着(PIH)のリスク

 

キズパワーパッドを貼ってはいけない場合

以下のような状況では、キズパワーパッドの使用は避けるべきです:

  1. 感染の兆候がある場合:照射部位に強い発赤、腫れ、熱感、強い痛み、膿のような分泌物がある場合
  2. 乾燥したかさぶたが既に形成されている場合:かさぶたを軟化させて感染リスクが高まる可能性
  3. 出血が続いている場合:キズパワーパッドには止血効果はない
  4. パッドの成分にアレルギーがある場合:皮膚刺激やアレルギー反応の恐れ

 

キズパワーパッドをやめるタイミング

次のような場合には、キズパワーパッドの使用を中止しましょう:

  1. 肌の上皮化が完了したとき:パッドを交換しても白くゲル状に膨らまなくなった場合(滲出液が出なくなった状態)、肌の回復が進んでいるサインです
  2. 感染の兆候が現れたとき:異常な痛み、熱感、膿のような分泌物がある場合は即座に中止
  3. 皮膚刺激・アレルギー反応が出たとき:かゆみ、発疹、赤みなどの刺激症状
  4. パッドが頻繁に剥がれる場合:肌が回復して滲出液が減少し、パッドの粘着性が保てなくなっている可能性
  5. 通常2週間以上経過しても治癒が見られない場合:予想より治癒が遅い場合は医師に相談

 

使用するなら、正しい方法で

医師の指示があった場合、次の点に注意しましょう:

  1. 清潔に保つ: パッドを貼る前に、照射部位を指示通りに洗浄
  2. 軟膏は使わない: パッドの下には基本的に軟膏やクリームを塗らない
  3. 貼り方: しわにならないよう、しっかり密着させる
  4. 交換時期: 漏れや剥がれが生じたら交換。通常2〜3日ごと
  5. 感染兆候の確認: 異常な痛み、熱感、膿のような分泌液があれば医師に相談

 

 

クララ美容皮膚科福岡天神院院長 佐藤翔生


経歴

  • 2018年 大分大学医学部 卒業
  • 2018年 福岡和白病院 研修
  • 2020年 大手美容クリニック 入職
  • 2022年 大手美容クリニック 鹿児島院 院長
  • 2025年 クララ美容皮膚科 福岡天神院 院長

資格・所属学会

  • 医師免許
  • 日本美容外科学会会員