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妻のアートメイクが、神がかっている・・・。

 

日に日に上手になっていく妻の眉やリップ施術をずっと見てきたが、

最近の施術たるや、僕の眼には欠点がまるで見つからない。

 

細部に神が宿るとはこのことで、

日々息を吸って吐くように淡々と施術を

しているようで、出来上がったアートメイクには

もはや身体に施された【芸術作品】とも呼ぶべき

クオリティーを感じる。

それも、単に眉毛がキレイ、リップがキレイというわけではなく、

眉がお顔全体に及ぼす影響を大切に考えて、新たな調和とともに

その方のアイデンティティがより輝くものになる期待感すら

感じるところが、妻のアーティストとしての凄さである。

 

妊娠中なのにもかかわらず磨きがかかっており、

体調を心配する夫の心配はなんのその。

日々ベストを更新し続ける様子を見れば、

ドクターストップがかけられない今日この頃。

そして、そんな妻やスタッフと話し合って、新たに始める試みが

 

【終活(訪問)アートメイク】

【訪問】終活アートメイク始めました!眉・リップ・髪🎨 | クララビューティクリニック那覇院 (clarabeautyclinic.jp)

今までどうしても手掛けることのできなかった、

人生のギリギリの時期の方々へ、

美しさを届けたい。

 

そのような想いから、最期のアートメイクを始めたいと思います。

 

じつはすでに、けっこうギリギリの時期の方も

クララへ来てくださっているのですよ。

抗がん剤治療中の方、車イスで手助けが必要な方、

それこそ「終活」を自称していらっしゃるお方。

 

そんな方に妻が施すアートメイクは、僕の節穴の眼には

神の存在、神の気配(魂かもしれない)を感じました。

 

そこで、僕はふと思います。

 

人生の最期にこそ、究極の美は存在するのではないか?

 

単に社会貢献したい、という以上に、

僕は終活アートメイクにこそ、

「美しさの真の答え」

があるように感じます。

それを見つけたいからこそ、

こちらから現場へ出向きたいと思います。

 

人生最期の美しさを思うときに、僕は2人の祖母を

思い出します。

 

父方の祖母は、天国へ行くほんの数日前まで

移動販売でお魚を売り歩き、僕に魚てんぷらを揚げて

くれたのを昨日のことのように思い出します。

武骨な手で包丁を握り、人生をかけて魚と向き合ってた

最期はピンピンコロリと幕を閉じ、日に焼けてシワだらけの

お顔には最後まで優しさと強さがにじみ出ていました。

 

母方の祖母は、骨折から始まった長い闘病生活の中で、

賢明なリハビリを続けるなかでもけっして笑顔は絶やさずに、

人生最期の日も、胸の苦しさとは裏腹の優しい笑顔で

旅立って行ったと記憶に残っています。

ちなみに、僕の人生で一番古い外食の思い出は、その祖母と食べた

A&W浦添店のハンバーガーです。

ハンバーガーを食べて、生まれてよかったと思いました。

 

2人の祖母の時代には、今ほどの美容医療は存在しませんでした。

もしも今日、2人の祖母が生きているなら、キレイな眉毛とリップを

描いてあげたいものです。

 

これから終活の現場へ出かけることは、

きっと1人1人の苦難や葛藤と向き合うこと、

辛い場面に多く立ち会うことにもなるでしょう。

それでも、

人生は、最期まで美しい。

そのことを胸に刻んで、妻やスタッフと共に1人1人のもとへ

足を運びたいと思います。

 

ところで、そんな真の美しさの追究と、

関係のないような、ありそうな話。

 

僕は、

「このワインこそ神の雫(しずく)に近いのではないか?」

というワインに出会いました。

 

マンガ・ドラマ「神の雫」という作品では、この地球で最高の

神がかったワインを求める旅が描かれております。

 

特筆すべきは、主人公が「神の雫」を選び抜く際に

出会ったのが、「終活ソムリエ」。

死ぬ最期に飲みたいワインを探し当て、人生のエピローグを

彩り飾る、終活ソムリエの尊いお仕事。

ある人が人生最期に飲みたいそのワインこそ、この世で1番の

神の雫だった。そのような結末です。

 

僕も大いに影響されまして、いつしか

「僕も人生で最期に飲みたい1本のワインを探したい」

と思うようになりました。

 

まだまだ36歳の僕の人生はこれからも続くでしょうが、

もしも明日死ぬとしたら、最期に飲みたいワインは・・・?

 

僕の今日の答えは、

仲田晃司さんの作る

「モレ・サン・ドニ 2021」

というワインです。

写真の右から2番目が、そのワインです。

 

神の雫とは、神そのものではない、と僕は考えます。

 

天と地とでブドウは育まれ、連綿と続く長い歴史にて

キリストの血として信仰の対象ともされてきた、

それが「ワイン」という特別な飲み物。

 

その上で、天と地とだけではけっしてワインは生まれず、

そこにはかならず【人】が存在します。

 

「天・地・人」が生み出す、仲田晃司さんの珠玉のワイン。

 

モレ・サン・ドニ村という天と地に恵まれた村で、

自然と日々格闘し、一日の終わりを告げる夕暮れ時の鐘の音に

祈りを捧げ、収穫後の静かな畑に1年を感謝し、

熟成という時の魔法が生み出す奇跡の香り。

 

このワインには、生きとし生きる人々の光景と、

春夏秋冬や自然の摂理が詰まったような奥行きがあり、

まさに生命のイリュージョンであると僕は感じました。

 

人の努力の結晶に、神が宿る。それが、神の雫なのかもしれません。

 

ぜひ、ワイン好きの方は仲田晃司さんのワインを

飲んでみてくださいね。

 

ちなみにNHKプロフェッショナルという番組で見た仲田晃司さんの

家族写真は、僕の仲田家の親族と非常に顔立ちが似ているようにも感じました。

いつの日かフランスブルゴーニュへ遊びに行って、初めて仲田晃司さんに

お会いできる機会をもし得たら、ぜひお互いのルーツについて

話してみたいと思います。

 

仲田晃司さんがこれから作るワインに、あるいは

モレ・サン・ドニ 2021がさらに熟成した延長線上に

神の雫が舞い降りる。そんな日を楽しみに

生きていきたいと思います。

 

そんなわけで、

真の美しさを見つける旅と、神かがった新たなワインを見つける旅

の2つを、僕の生きがいとしたいと思います。

 

そして息子が生まれたら、

「美しさとは何か?」

を伝えていきたいと思います。

院長 仲田 力次(なかだ りきじ)


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